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地雷と旅人

カンボジアを旅していたときのこと。

首都のプノンペンには、政府公認で銃を撃たせてくれる施設があります。
レンタル・バイクのカブにまたがって市内を抜け、田園地帯の外れにある射撃場に着きました。
そこには何と手榴弾やバズーカまで揃っていたのですが、私は日本人男性なら誰もが試したくなるであろう自動小銃のM-16を申請しました。

弾の込め方、構え方、撃ち方などを教わり、スコープを覗いて20m先にある空き缶に照準を合わせました。
気分はもちろん「ゴルゴ13」です。
 
興奮しながらも冷静に引鉄を引きました。
「ガーン! 」という想像を絶する轟音が肚に響きましたが、空き缶はそのままです。
連射モードに切り替えて乱れ打ちをし、ようやく空き缶は吹っ飛びました。

その他にも数種類を試し撃ちし、興奮さめやらぬ状態で射撃場をあとにしたのです。
再びバイクにまたがって田園地帯を走りましたが、せっかくなので遠回りをして田舎の空気を浴びることにしました。

知らない土地を走りながら風に吹かれ、ふと思いました。
そういえば、カンボジアでもっとも有名な「地雷」は扱ってなかったなぁ・・・。
信号もなく、対向車も来ないのでボ~ッとあぜ道を走っていると、田園地帯にある民家から騒がしい声が聞こえてきました。

よく見ると、こちらに向かって、数人がかりで何かを叫びながら大きく手を振り、あっちへ行けだのこっちへ来いなどの手振りをしているようです。
はて? と思いながら彼らの方へ近寄っていきました。
彼らの前でエンジンを切ると、代表者らしき男が堰を切ったように言いました。

「お前がさっき走っていたところは地雷が埋まっているんだぞ!
そこに看板があるだろう!」

指差す方を見ると、ドクロの下にDANGERと書いてある赤い看板がありました。
カンボジアには今だに地雷が埋まっているところが多数存在するので、くれぐれも気をつけましょう。